好きなものに背中を押された。
皆さんは、好きなものってありますか?
好きな食べ物、好きな歌、好きな人。
沢山の「好き」が人それぞれあると思うんです。
そんな「好き」という感情は人に大きな力をもたらします。
私もその好きによって人生を大きく変えることになりました。
「医師を目指す」という私の目標は、すでに大学の理工学部に進学している人にとっては変な考えかもしれません。
この決断をした裏側には大きな決断をするために背中を押してくれた存在がいました。
それは、Webメディア「QuizKnock」の存在です。(以下QKと略)
QKは「楽しいから始まる学び」を掲げ活動しているWebメディアで、あの東大卒クイズ王とも呼ばれ様々な場で活躍している伊沢拓司さんがCEOを務めていらっしゃいます。
東京大学をはじめとして様々な大学の卒業生や現役生などが運営しており、現在ではYouTubeで登録者数150万人を超える大きなチャンネルとして活躍しています。
掲げているものの通り、とても楽しい「学び」が広がっていますので是非のぞいてみてほしいものです。
ここまで、QKの紹介をしてきたわけですが、ここで取り上げた理由は、実はこのQKが私の人生を大きく変える存在になったからです。
QKの存在を知ったのはもうずいぶんと前の話。
しかし、当時は動画をたまに拝見する程度のただの視聴者でした。
そんな私は人生の夢に挫折し、地方で一人暮らしをすることになりました。
昔から一人で考え事をして心を病んでしまう性格だった私は、大学の授業を受けるたびに「なぜ自分はここで学んでいるのか」「こんなことを学ぶはずじゃなかったのに」と悩んでいきます。
そんなある日、私はふとQKの動画を見るのです。
息抜き程度に、そんな感覚でした。
しかしながら、長らく見ていなかった間に内容も大幅にグレードアップされていて、私は食い入るように見るようになりました。
楽しそうに、それでいて真剣に早押しボタンを押していく彼らの姿はとてもかっこよくて、とても輝いていました。クイズについて知識を披露していく彼らはすごく楽しそうでした。
知識があれば、こんなにも楽しそうに会話ができる。
こんなにも楽しそうな人生が送れる。
その時人生に絶望していた私にとって彼らは私が生きたかった未来そのものでした。
私も、彼らみたいに輝く未来を生きたい。
自分のやりたかったことをして笑顔で日々を過ごしたい。
あんな風に楽しそうに話したい。
そう思ったのはその時です。
幼心にして憧れた医療の道。
同級生のほとんどが笑顔で進んでいった医師への道。
私が目を背けた、夢の道。
考えれば考えるほど一度諦めた自分に後悔して、苛立ちは募りました。
それでも、昔からよく言われている通り、過去を変えることはできません。
変えられるものなら、中学生時代に戻ってしっかりと勉強して受験に備えたかったけどそんなことはできません。
でも、悔しい思いを力に変えて今から未来を創ることは誰にだってできます。
私は変えたいと思いました。
いつか、自分の好きな分野で働いて、QKの彼らのように笑顔の人生を謳歌したい。
彼らが学ぶ大切さやその楽しさを教えてくれたように、いつか誰かに教えてあげられるような人間になりたいと思います。
さぁ、今日も夢見て机に向かいましょう。
2021年1月3日
Aya